干潟の高麗人参、セバルラクチ(テナガダコ)
木浦を象徴する代表的な土産品の一つがセバルラクチ(テナガダコ)である。足が細いという意味でセ(細)バルラクチと呼ばれる。 セバルラクチは、サイズが小さいのでにくるくる巻いて丸ごと食べると美味しいし、ラクチヨンポタン(テナガダコスープ)にも多く食べる。 一般的にタコは韓国の西海岸や南海岸で捕まえるが、セバルラクチ(テナガダコ)だけは木浦の霊巖・務安・新安などだけで捕まえる「地域特産品」 としてサンナクチ(生テナガダコ)を丸ごと食べること以外にも濃い汁が逸品であるヨンポタン、ラクチフェムチム(タコ刺身の和え物)、 カルラクタン(テナガダコ入りカルビスープ)、ヨンポタン(テナガダコスープ)、フェムチム(刺身の和え物)、ナクチ・ビビンパプなどなんと13つの料理に変身する。
タコは干潟の高麗人参という別称があるほどに元気回復に良い健康食であり、丁若銓は《滋山漁譜》でタコは「痩せこけた牛にタコ3、4匹を食べさせたらすぐ元気になった」とした。 タコ科の海産物の中でタウリン成分を最も多く含有されているが、タコの全体栄養成分の中でタウリンはなんと34%を占める。 タコが海の生物の中で代表的なスタミナ食品に挙げられる理由はタウリン成分のためだ。 タコのタウリン成分がコレステロールを分解する効果もある高蛋白質栄養食品である。 そしてタコ1匹が高麗人参一斤に匹敵するという話が出るほどその効能が高く評価されている。
- セバルラクチ(テナガダコ)
- ナクチボクム(テナガダコ炒め)
- ナクチホロン(テナガダコの丸焼き)
セバルラクチ(テナガダコ)の特徴
- 木浦(新安、務安)タコは足が細くて長い。
- 大きさとは関係なくまったりとして香ばしい味が出る。
- 干潟によって少しずつ差はあるが、薄い灰色から濃い灰色を帯びている。